地域

地域の医療とヘルスケアの未来

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湘南アイパークのビジョンである「革新的なアイディアを社会実装する」ためには、湘南アイパークが立地する藤沢市・鎌倉市の地域を、最先端のヘルスイノベーションが実現するエリアにしていきたいと考えています。
施設の中で行われる研究だけにとどまらず、自治体や住民、地域医療機関などとの共創によって、ヘルスイノベーションが実装されることを目指しています。

自治体・近隣病院との連携 (5者連携)

2019年5月、湘南アイパークは、湘南鎌倉総合病院、神奈川県、藤沢市、鎌倉市と連携・協力して、藤沢市村岡・ 鎌倉市深沢地区にヘルスイノベーションの最先端拠点※1を形成することを目指す覚書を締結しました。
健康づくりや健康管理、疾病治療に役立つ最先端のヘルステクノロジーによって、誰もが生き生きと誇りを持って暮らすことができる持続可能な地域社会を実現するために、「産」「官 (公)」「医」が連携しながら、健康寿命の延伸やヘルスケア分野の産業創出の研究を進めています。

※1 ヘルスイノベーションの最先端拠点:地域に集結した企業や大学によって、ヘルスケアに関連する新しい発明・発見が生まれ、また地域住民はいち早くそうした新しい製品やサービスの試作品にアクセスすることのできる、”最先端のヘルスイノベーションが生まれ育って行く” 地域のこと

関連する対外発表・報道

2019年5月23日

湘南ヘルスイノベーションパークを含む5者で覚書を締結

さらに5者による2年間の検討の結果、村岡・深沢地区に住むひと、働くひと、訪れるひとの誰もが、最先端の技術を享受しながら健康で安全・安心に過ごせることを目指して、次の 3 つの分科会により、具体的なアクションプランに係る研究を進めています。

2021年4月21日

村岡・深沢地区のヘルスイノベーション最先端拠点形成等に向け3つの分科会により研究を推進

ヘルスイノベーション拠点イベント

湘南アイパークでは、『最先端ヘルスイノベーション拠点構想』の実現を、広く地域住民の皆さまや、産官学と共に学び、体験し、語り合う場を2021年より設置しています。

2021年(移動×医療の未来)

12月4日~12月26日、湘南鎌倉総合病院、三菱商事、三菱電機、マクニカとの共催で、また神奈川県産業労働局の支援、藤沢市、鎌倉市の後援を得て、「ヘルスケアMaaS」の実証実験を行いました。「医療×移動」をテーマとして、まちの中を自動運転車でシームレスに移動するしくみを実験・体験するもので、地域の方を中心に、600人の一般市民の方にご参加いただきました。

【開催概要】

目的「自動運転バスが自宅から病院まで患者さんを運び、その間に車内で患者さんの状態を計測する」という状況をシミュレーションし、自動運転車によるシームレスな移動システムの課題や有用性を検証すること
実験内容自動運転バスが湘南アイパーク内を周回し(自宅~病院間の移動を模擬)、バイタルセンシング技術を用いて、車内で参加者の心拍数や血圧、体温などを計測したり、デジタル問診を実施するなどしました。参加者の方へのアンケートも実施し、課題の検証などに活用しました。

【関連する対外発表・報道】

2022年(ヘルスケアMaaSが拓く
地域コミュニティの未来2022)

2022年11月4日~20日、湘南アイパーク、横浜国立大学、湘南鎌倉総合病院、三菱商事と共催し、神奈川県、藤沢市、鎌倉市からの後援を得て、一般開放イベントとして、自動運転車などの「未来の移動」体験、市民ディスカッション、学術フォーラム、館内ツアー、横浜国立大学や共催企業の体験型の展示など、医療と移動の未来についてさまざまな角度から知って・考えて・体験していただきました。
約1,400名の方にご参加いただき、子供から大人まで、多くの方でにぎわい、アイパークを知っていただけた3週間となりました。

【開催概要】

学術シンポジウム概要ヘルスケアMaaSの学術的深化を目指し、全国から有識者を招き講演を行いました。医療と移動、移動と健康増進をテーマとし、最後にパネルディスカッションにて演者同士の意見交換を行いました。地域救急医療システムや救急医療の課題、都市交通計画、疫学から見るヘルスイノベーションとさまざまな視点からヘルスケアMaaSを議論し、参加した聴講者からも良い評価をいただいたシンポジウムとなりました。
市民フォーラム概要村岡・深沢・玉縄地区におけるヘルスケアMaaSを軸とした未来の地域のあり方を住民の方々と一緒に議論しました。企業、大学、病院関係の各演者によるさまざまな視点からヘルスケアとMaaS分野がどのように連携し変化していくのか、各所がつながることで、生活へどのような変化をもたらすかが理解できるフォーラムとなりました。パネルディスカッションでは市民から質問や意見も出され、聴講者からも大変満足したとの評価をいただきました。
双方向ディスカッション(交通状況の見える化・分析)概要藤沢市/鎌倉市エリアでは、交通混雑が地域課題になっていると言われており、このエリアの交通状況を分析し、今後のまちづくりに役立てていくことを目的に企業、住民がまちづくりに関して直接の対話を行いました。混雑緩和に向けた率直な議論となり、「村岡・深沢地区における交通/移動のありかた」を考えるための気付きが得られる機会となりました。
双方向ディスカッション(ライフログ活用による健康増進・健康状態の見守り)概要ウェアラブルデバイスによって計測した日頃のバイタルサインをモニタリングしながら、運動・睡眠・栄養といった領域の健康増進プログラムを提供するサービスや湘南鎌倉総合病院に通院している妊産婦ケアをウェアラブルディバイスを用いることで、より良い見守りになるためのディスカッションを行いました。住民の方々の健康意識を高めながら健康と自然と向き合える環境を今後のまちづくりに反映させるための気付きが得られる良い機会となりました。
自動運転車体験概要今回は昨年と変わり、レベル4(高度運転自動化)による自動運転を体験していただきました。家から病院までの移動を想定した自動運転車車内にて、心電図・血圧・酸素飽和度・体温等のバイタルデータ計測を実施し、大型モニターを通じて病院スタッフとオンライン問診をし、診察に役立てる体験をしてもらい、MaaSにより住民の生活がどのように変化するのかを体験いただきました。
湘南アイパーク館内ツアー概要全長430mの館内の廊下、館内キャンプ場、カフェテリア等といった普段見ることができない日本最大級のライフサイエンスパークである湘南アイパーク内を見学していただき、アイパークを地域や関心がある方々により理解をいただける機会となりました。
横浜国立大学研究展示・企業展示概要ヘルスケアMaaSの研究をしている横浜国立大学の各研究室から、研究成果の展示や体験ができる機会でした。横浜国立大学の新進気鋭の最先端の科学技術に触れられ、三菱電機、WHILLといった企業の近距離モビリティやロボットを体験いただいたことで、「熱意あり、わかりやすい説明」「測定出来て面白かった。非常に良い結果だったため、維持していきたいと思った。」「明るい雰囲気で、とても質問しやすく、学びになった」等、参加者からは非常に満足度の高いイベントとなりました。

【関連する対外発表・報道】