安全対策・環境保全
防災・保安対策
湘南アイパークでは、複数の企業や大学が研究・事業活動を行っています。企業によって研究や事業のルールはさまざまですが、その違いによって事故防止や災害への備えに不足が生じないよう、地元消防署及び警察署等関係機関とも十分協議しながら、湘南アイパークの責任において、防災・保安・事故防止体制のガバナンスを整備しています。
具体的には、ハード面では、各社の占有部分も含めて施設・設備の整備や防災対策を一貫して行っています。またソフト面では、湘南アイパークとして各種対策委員会を設置し、施設・設備を利用する入居者の方に、統一したSOP (Standard Operating Procedures) の提供、教育プログラムの実施、実験計画審査などを行い、防災・事故防止という観点において施設の利用、実験実施の統一を図っています。
ハード面での事故防止措置
- 当施設(当時の武田薬品湘南研究所)の建設時には、建物・施設の地震対策として、堅固な砂岩層を支持層とする杭基礎とし、建物構造は震度7の地震に対応できる免震構造を採用しました。また、非常時の停電に対しては、非常用電源を設置し、緊急時の施設閉鎖に備えています。
- 有害物質の漏洩防止策として、施設・機器類において複数のバリアを設置し、何らかの理由で一つのバリアが機能しなかった場合でも、次のバリアにより安全が保障できるシステムを実現しています。
- 施設セキュリティーに関しては、意図的な拡散やテロに関連した対策として、人と物について管理しています。具体的には、カード認証、生体認証およびモニター等により管理区域内への不正侵入を防止しています。
ソフト面での事故防止措置
- 各実験について、関係法令を遵守した運用規定、SOP(標準作業手順書)を作成し、施設利用にあたっては入居者の方にも遵守いただくよう、規約で定めています。
- 臨床検体取扱い実験、動物実験、放射性同位元素取扱い実験など、入居研究者の方が実施する実験内容に応じて、継続的に教育・講習を受講いただいています。
- 臨床検体取扱い実験や動物実験などに関しては、湘南アイパークに実験概要計画を提出いただき、各種委員会における審査を経たうえで、適切な方法で実施いただいています。