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韓国の中小ベンチャー企業部 (중소벤처기업부) が来訪されました

韓国の中小ベンチャー企業部 (중소벤처기업부) の李永長官一行が湘南アイパークを来訪し、館内を見学されました。日韓のバイオベンチャーを取り巻く環境について意見交換を行い、今後の協力体制についてディスカッションしました。


写真提供:韓国中小ベンチャー企業部

中小ベンチャー企業部からの発表の日本語訳は下記のとおりです。
発表原文:https://m.blog.naver.com/bizinfo1357/223099496024

(日本語訳)
韓日バイオクラスター協力体制の構築 中小ベンチャー企業部 2023. 5. 11. 18:11

中小ベンチャー企業部(長官イ・ヨン)は11日、日本の湘南ヘルスイノベーションパーク (以下、「湘南アイパーク」) とその運営を行うアイパーク・インスティチュート株式会社 (代表取締役社長 藤本利夫) を訪問し、先端バイオ分野の今後の協力について議論しました。 今回のイ・ヨン長官の日本バイオクラスター訪問は、5月8日の「グローバル革新特区造成方案」発表による最初の公式訪問です。

* (日時/場所) 5月11日(木), 14:00~15:30 / 日本アイパーク(神奈川県藤沢市)

中小ベンチャー企業部は、バイオベンチャー・スタートアップの全サイクル支援基盤造成のため、’21年に「K-バイオラボハブ*」の構築案を策定し、’22年には新規事業としては中小ベンチャー企業部初の予備妥当性調査を通過しました。
* K-バイオラボハブは、創業保育、試験分析、許認可などの総合支援施設で、中小ベンチャー企業部と仁川市がそれぞれ1,000億ウォン以上の予算を投入し、現在、仁川松島に構築中。

去る4月の大統領の米国歴訪時に、中小ベンチャー企業部は「K-バイオラボハブ」のロールモデルである「ボストンラボセントラル(Lab Central)」と成功ノウハウの共有、相互の持続的な交流活動の推進などを主な内容として業務協約を締結(4.28)し、韓米バイオクラスター間の協力体制を構築しました。

湘南アイパークは、2018 年 4 月に武田薬品工業が自社研究所を外部に開放して誕生した、日本初の製薬企業発サイエンスパークです。現在は武田薬品から独立したアイパークインスティチュート株式会社が運営を行っており、幅広い業種や規模の産官学が結集してヘルスイノベーションを加速する場となることを目指して、製薬企業のみならず、次世代医療、細胞農業、 AI、行政など約160社、2000 人以上(2023年5月現在)の企業・団体がエコシステムを形成しています。
* 1781年に設立され、240年以上の歴史を誇る日本最大の製薬会社(’22年売上高約33兆ウォン)。

中小ベンチャー企業部と湘南アイパーク側は、優秀な能力を備えた韓国の先端バイオスタートアップがグローバルスタンダードに合った環境で臨床に挑戦し、新薬開発経験の多い日本の製薬企業との協業など、相互協力の必要性を基に数ヶ月前から協議を進めていました。

イ・ヨン長官は湘南アイパークに構築された培養室、化学物質実験室、共有実験室など主要研究施設を見学し、藤本代表など関係者と一緒に日韓両国のバイオクラスター間の協力のための議論を行いました。

両者は先端バイオ分野での共同研究、相互インフラ活用支援、許認可コンサルティング、ネットワーキングプログラム運営などの協力が両国の企業と青年に新たな挑戦と機会の場になるという共感を基に、実質的な成果を創出できるよう、相互利益となる協力課題をより具体化していくことで合意しました。

重点協力対象である先端バイオ分野は、幹細胞、細胞遺伝子など生きた細胞を原料とする治療や医薬品などを指す産業で、毎年50%近い成長率*を示し、バイオ分野でも希少・難治性疾患を治療できる次世代有望技術として脚光を浴びています。
* 先端バイオ医薬品の世界市場売上高見通し(出所:’22CGTGrowthopportunities,’22EvaluatePharma)
(’23) 188億ドル → (’24) 323億ドル → (’25) 492億ドル → (’26) 706億ドル

また、韓国のバイオスタートアップは、ディープテックスタートアップ育成プロジェクトで推進中の「超格差スタートアップ1000+」の選定企業150社のうち45社(30%)で最も高い割合を占めるほど能力が優れていますが、国内での実証の敷居が高く、困難を訴えています。

日本側はバイオスタートアップへの関心に加え、人工知能、ビッグデータなど韓国の先端デジタル分野のスタートアップと日本の製薬企業間の協力にも大きな関心を示しました。また、日本での臨床結果は米国でも相当部分認められているため、湘南アイパークとの協力は米国市場への進出にもプラスに作用すると見込んでいます。

医師でもある藤本利夫社長は「革新性と創造性を備えた潜在的なスタートアップに挑戦の機会を提供することが私たちの目標であり、特に優れた技術力を持つ韓国のバイオスタートアップとの協力は、両国のバイオ分野の革新だけでなく、若い方々の活発な交流にも貢献し、ひいては世界の人々の健康にも資することができると期待している」と述べました。

莫大な資金と長期間の開発が必要なバイオ分野のスタートアップを効果的に支援するためには R&Dなどの財政支援とともに、グローバルスタンダードに合った開発と事業のためのグローバル革新主体との協力も重要です。

イ・ヨン中小ベンチャー企業部長官のコメント
「昨年4月に合意された韓米バイオクラスター間の協力と連携し、韓・米・日バイオクラスター協力体制を構築することで 能力を備えた韓国のバイオスタートアップが海外進出を通じて夢を実現できるよう、多角的な支援を惜しみません。」