【Press Release】湘南創薬支援コンソーシアムが発足
Press Release
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2024年3月1日
報道関係者各位
アイパークインスティチュート株式会社
湘南創薬支援コンソーシアムが発足
● 湘南ヘルスイノベーションパークの入居企業およびメンバーシップ会員企業の計5社により設立
● 複数企業の連携により、1社のみでは実現しない創薬支援の提供を目指す
本日、湘南ヘルスイノベーションパーク(以下「湘南アイパーク」)に拠点を置く Axcelead Drug Discovery Partners株式会社、十全化学株式会社、スペラファーマ株式会社、株式会社東レリサーチセンター、メディフォード株式会社を会員企業として、湘南創薬支援コンソーシアムが発足しましたのでお知らせします。
製薬業界では、モダリティ※1の多様化や医薬品開発コストの高騰に伴い、医薬品研究開発における様々なプロセスをCROやCDMO※2など(以下「創薬支援企業」)の外部事業者に委託するアウトソーシングが進んでおり、オープンイノベーションの重要な形態の一つとしてとらえられています。また、製薬企業からのカーブアウト※3やアカデミアシーズの社会実装に向けて設立されたベンチャーやスタートアップでは、一部の研究機能のみを有している場合が多いことから、アウトソーシングによって足りない技術や機能を補うことが重要となっています。そうした中、欧米では研究支援企業の情報が集約されたウェブサイトやネットワークが整っている一方で、日本には共通のプラットフォームや組織がなく、必要な委託先へ迅速にアクセスしにくい状況となっています。
そこで、湘南アイパークに拠点を置く創薬支援企業5社が、「創薬に必要な技術・ソリューションの提供を通じて革新的な新薬の創出を活性化・加速化し、世界中の人々の健康と医療の向上に貢献する」というビジョンを掲げ、1社のみでは実現し得ない創薬支援の提供を目指して、本コンソーシアムを設立しました。スクリーニング、化学、薬理、薬物動態、安全性、CMC※4開発、分析といった一連の創薬プロセスにおけるシームレスな受託やコンサルテーションを通じて、医薬品の研究開発がさらに加速することを期待しています。また、単に情報の集約やプラットフォームの構築を行うだけでなく、参画企業どうしが顔の見える密な連携を行い、研究支援に関する共通の課題の共有や、最先端の技術を業界全体にシェアする活動を行っていきます。
本コンソーシアムの設立準備にあたり、湘南アイパークを運営するアイパークインスティチュート株式会社(本社:神奈川県藤沢市、代表取締役社長:藤本利夫)は中立的な立場から、複数企業からなる協働事業のスキーム構築や事務局業務に関する支援を行ってきました。今後も、アウトソーシングの発展を通じて研究開発の加速を目指す本コンソーシアムに対し、その課題解決を支援していきます。
※1モダリティ:核酸医薬や遺伝子治療など、治療手段の種別のこと
※2 CRO, CDMO:CROは Contract Research Organization、CDMO は Contract Development and Manufacturing Organization の略で、医薬品や医療機器の研究、開発、製造、評価などにおいて、企業や研究機関との契約に基づき、専門的な実験やコンサルテーションなどを行う受託機関(企業)のこと。CROは主に研究(Research)段階における受託を、CDMOは主に開発(Development)から製造(Manufacturing)の段階における受託を行う。
※3 カーブアウト:会社分割の一種で、親会社が戦略的に小会社や自社の事業の一部を切り出し(carve out)、新会社として独立させること。
※4 CMC:Chemistry, Manufacturing, and Controlsの略。医薬品の製造や品質管理に関するプロセスのこと。
―オープニングウェブイベントの開催について―
5月16日(木)、Zoomウェビナーにて湘南創薬支援コンソーシアムのオープニングイベントの開催を予定しています。ご興味のある方は、コンソーシアムのウェブサイトをご確認ください。(http://www.shonan-conso.com/event/)
湘南創薬支援コンソーシアムについて
湘南ヘルスイノベーションパークを拠点としたオープンイノベーションの推進に賛同し集う企業により発足。
強みの異なる複数企業が一括窓口で様々な創薬研究上の課題や悩み事をワンストップで解決することを目指しています。
https://www.shonan-conso.com/
湘南ヘルスイノベーションパークについて
湘南アイパークは、2018年4月に武田薬品工業が自社研究所を外部に開放して誕生した、日本初の製薬企業発サイエンスパークです。現在は武田薬品工業株式会社から独立したアイパークインスティチュート株式会社が運営を行っており、幅広い業種や規模の産官学が結集してヘルスイノベーションを加速する場となることを目指しています。現在、製薬企業のみならず、次世代医療、細胞農業、AI、行政などの企業・団体が集積し、約170社、2000人以上(2024年3月現在)のエコシステムを形成しています。
公式HPはこちら
湘南アイパーク最新の入居/メンバー企業・団体はこちら
公式SNS:YouTube / Facebook / Twitter / LinkedIn
アイパークインスティチュート株式会社について
アイパークインスティチュート株式会社は、産業ファンド投資法人(IIF)、武田薬品工業株式会社、三菱商事株式会社を主要株主として、2023年4月に事業を開始しました。2018年より武田薬品が担っていた湘南ヘルスイノベーションパーク(神奈川県藤沢市、略称:湘南アイパーク)の運営事業を2023年に承継し、施設の運営・管理のほか、イノベーション創出促進、技術交流・研究連携促進など、ライフサイエンスエコシステムの構築・活性化のための事業を行っています。当社に関する詳しい説明は こちら をご覧ください。
本件に関するお問い合わせ先:
アイパークインスティチュート株式会社 担当:滝澤、日比野
Mail:iPi.PR@shonan-ipark.com